社長あいさつ
私共の会社は和歌山市の主要幹線道路から少し折れたところに在ります。古くは商店街の通りであったこの周辺には、スーパーがあり、小さな無人駅があり、小学校があり、住宅街があり、たくさんの日常生活で溢れています。
その生活中心地の中にある弊社の佇まいは、「鶏肉屋さん」というよりも工場色の強い外観をしています。
そんな弊社のインターホンを、スーパーの買い物袋をぶら下げた主婦の方々が何のためらいも無く鳴らします。わざわざ「鶏肉だけ」を買う為に。
弊社は創業以来、鶏肉専門に特化して営業を続けて参りました。牛や豚などに比べて安価な鶏肉一本でやっていく為に、私共は「鮮度」と「手さばき」を大切にしてきました。
地元和歌山や京都・兵庫などの産地で絞めた鶏を新鮮なうちに配送して頂き、弊社の工場にて「100%人の手」で捌いてお客さまにお届けする。たったこれだけの事を、馬鹿のひとつ覚えのように、何十年と変わらずやり続けて、今日を迎えています。
極めて鮮度の良い状態の鶏肉を、人の手で捌く事によって、肉に付いている筋や小さな骨などの異物を除去し、誰が口にしても「安全」な鶏肉にする。
新鮮である美味しさに安全を加える事で、「安心」して食べられる食品を提供する。それは我々食に携わる者にとって、食の安全についてますます敏感になってきたこの時代には必要不可欠な事ではないでしょうか。
弊社は商社様や各種飲食店に精肉店、病院・施設給食などを取引相手とした卸売業をメインに営んでおりますが、晩御飯のおかずに・・・と言って買って帰る一般消費者の数も少なくはありません。
商社の担当営業マンも、割烹料理屋の板長も、焼鳥屋の大将も、イタリアンのシェフも、近所のおばちゃんも、誰もが「安心」を求めてやって来るお客さんであるならば、その期待にちゃんと応えられる、そんな会社でありたい。これからもそんな想いで、従業員一同より一層の努力をして参ります。
先日、買いに来てくださった主婦の方が言われました。
「うちの子、ここのんで作った唐揚げじゃないと食べてくれへんのよ~」
そんな一言で、また今日も頑張れるのです。
代表取締役 佐武 史朗
Shiro Satake